はじめに
2017/11/16 に Mattermost 4.4.0 がリリースされたので、追加された機能などについて簡単に紹介します。(投稿日現在(2017/12/24)の最新版はv4.5.0です)
詳細については公式のリリースを確認ください。 Mattermost 4.4: Plugin support in beta, plus new “Do Not Disturb” mode - Mattermost Mattermost Changelog — Mattermost 4.5 documentation
v4.4.0リリース以降、セキュリティアップデートやバグ修正が加えられ、4.4 系の現在の最新リリースはv4.4.5となっています。
この記事ではv4.4.0リリース時に加えられた新機能のみについてのみ記述しています。その他の修正内容については、上記の Changelog を確認してください。
プラグイン機能
Mattermost のサーバーサイド、クライアントサイドのそれぞれに独自の機能を追加するためのプラグイン機能が使えるようになりました。
クライアントプラグインでは、プロフィールポップオーバーやサイドバーなど、画面上の要素を上書きすることができます。 コアメンバーによるサンプル実装が下記で公開されています。React のコンポーネントを上書きしているようです。 jwilander/hovercardexample: Example hovercard webapp plugin for Mattermost
サーバープラグインでは、JIRA や GitLab,Jenkins などのサードパーティーシステムと容易に連携できるようになります。 現在の Mattermost では、JIRA Webhook Plugin (Beta)がプリインストールされています。
作成したプラグインはtar.gzの形式で圧縮し、画面 UI からアップロードすることもできます。
Plugins (Beta) — Mattermost 4.5 documentation
取り込み中(Do Not Disturb)ステータス
今まであったステータスであるオンライン(Online)、離席中(Away)、オフライン(Offline)に加え、集中したい時間など通知を受け取りたくない場合のステータスである取り込み中(Do Not Disturb / DNDが追加されました。
画面左上のユーザーアイコンかスラッシュコマンド /dnd より設定できます。
E20: SAML Authentication による AD/LDAP 同期
AD/LDAP による認証を有効にしている場合に、AD/LDAP 上で無効になったユーザーを自動で Mattermost でも無効にできるようになりました。 この機能は Slack にはない Mattermost 独自の機能だとのことです。
New Open Source Projects Built on Mattermost
オープンソースの Mattermost をベースとしたコミュニティによるアプリ・システムが 100 を超えたとのことです。 公開されている連携機能は下記のページから探すことができます。 Apps and Integrations - Mattermost
Mattermost と連携する機能を作成した場合、下記より報告すると上記のページで紹介されます。 Share your Mattermost projects | Mattermost
拙作の投票機能もどきも掲載してもらっています。
Mattersend Python Integration
Mattermost の内向きの Webhook を通じてテキストを送信するための Python3 製 CLI ツールです。 joho1968/mattermostsendpy: Simple CLI utility for posting text to a Mattermost Incoming Webhook, written in Python 3
Sensu Monitoring Service
Sensuによるヘルスチェックや KPI などのモニタリングを Mattermost 上で行える連携アプリです。 mattronix/handler-mattermost: mattermost plugin for sensu
Spy Bot Integration
あるユーザーがオンラインになったかどうかを監視する Bot のようです。どのような場合に利用するのだろう…？ prabhu43/mattermost-spybot: Spybot for mattermost
おわりに
次回のv4.5.0のリリースは 2017/12/16 に行われました。
拙作の紹介ばかりな気がしますが、Interactive Message Buttonsの機能を利用したサンプルアプリの紹介を下記のページで行なっているので興味があればご覧ください。 打ち合わせ みんな多忙で 草生える www - Qiita